熱傷後瘢痕に生じたerosive pustular dermatosisの1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Erosive Pustular Dermatosis Caused by Burn Scar
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抄録
Erosive pustular dermatosis (以下EPD) はおもに頭皮に膿疱, 痂皮, びらんを生じる皮膚疾患である. 今回われわれは, 体幹, 四肢の熱傷瘢痕に生じたEPDの1例を経験したので報告する. <br> 症例は55歳, 男性, 浴室内でガスに引火しTBSA 60%の火炎熱傷を受傷した. デブリードマン, 植皮術を施行し, 受傷後3ヵ月で転院した. 半年後再診し, 体幹, 四肢の熱傷瘢痕に多発する潰瘍, 黒色痂皮を認め再入院となった. <br> 皮膚感染症としての治療は無効で, ステロイド外用により創部の改善を認めた. 臨床経過, 病理組織学的所見からEPDと診断した. 熱傷瘢痕に多発する膿疱, 痂皮を伴うびらんを認めた際には細菌感染症に加えてEPDも鑑別にあげる必要がある.
収録刊行物
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- 熱傷
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熱傷 46 (3), 98-101, 2020-09-15
一般社団法人 日本熱傷学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390285697596356352
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- NII論文ID
- 130007904679
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- ISSN
- 24351571
- 0285113X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可