通信制高等学校(登校型)における発達障害傾向を持つ生徒の担当教員への遠隔式ティーチャートレーニングの有用性の検討―TV会議システムを用いて―

DOI
  • 石井 篤子
    大阪大学大学院連合小児発達学研究科 沖縄科学技術大学院大学発達神経生物学ユニット
  • 奥野 裕子
    大阪大学大学院連合小児発達学研究科

Search this article

Description

<p>本研究では,発達障害傾向を持つ生徒を担当する通信制高校教員に,TV会議システムを用いた遠隔式ティーチャートレーニング介入を実施し,評価指標とした生徒の行動,対人応答性,教師の自信度において,対面式ティーチャートレーニング群(n=13),コントロール群(n=17),TV会議式ティーチャートレーニング群(n=15)の3群比較にて有用性を検討した.結果よりTV会議システムを用いた遠隔式ティーチャートレーニングでは,教員の自信度を除く,生徒の行動面と対人応答性において,対面式ティーチャートレーニングと同程度の有意な改善がみられた.TV会議システムの接続環境の整備の必要性など議論の余地は残したが,教員への発達障害支援のツールとしてその有用性が示されたといえる.</p>

Journal

  • The Journal of Child & Brain Development

    The Journal of Child & Brain Development 11 (1), 17-27, 2020

    United Graduate School of Child Development, Osaka University, Kanazawa University, Hamamatsu University School of Medicine, Chiba University and University of Fukui

Related Projects

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top