膠原病の摂食嚥下障害

  • 國枝 顕二郎
    岐阜大学医学部附属病院脳神経内科 浜松市リハビリテーション病院リハビリテーション科
  • 藤島 一郎
    浜松市リハビリテーション病院リハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Dysphagia Due to Connective Tissue Diseases
  • コウゲンビョウ ノ セッショクエンカ ショウガイ

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抄録

<p>膠原病は,全身性の炎症性疾患であり病変が多臓器にわたるため,摂食嚥下障害の診療においても局所の問題にとらわれることなく,全身状態や全身の臓器障害を適切に評価する必要がある.シェーグレン症候群の口腔乾燥症や全身性強皮症の食道機能障害はよく知られるが,多くの膠原病において咽頭だけでなく口腔や食道の評価は重要である.摂食嚥下障害の治療にあたっては原疾患のコントロールが重要であるが,ステロイドなどの使用により免疫抑制状態にあることも多く,肺炎など感染症の増悪リスクには注意を要する.膠原病の摂食嚥下障害では介入すべきポイントが多いため,診療科を越えた多職種でのアプローチが重要である.</p>

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参考文献 (21)*注記

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