「事例に基づくデザイン支援と評価基盤の構築(2002年度採択)」チャレンジ卒業記念座談会(近未来チャレンジ)

書誌事項

タイトル別名
  • Design Re-Use Technologies for Content Production and the Evaluative Studies(CREP Discussion,CREP)
  • 近未来チャレンジ 「事例に基づくデザイン支援と評価基盤の構築(2002年度採択)」チャレンジ卒業記念座談会
  • キン ミライ チャレンジ ジレイ ニ モトズク デザイン シエン ト ヒョウカ キバン ノ コウチク 2002ネンド サイタク チャレンジ ソツギョウ キネン ザダンカイ

この論文をさがす

抄録

<p>非言語メディアは本質的に曖昧かつ主観的な記述でしか表現できないという性質がある.これまで,音楽,絵画,造形,モーションといった非言語メディアのデザイン支援の研究は,人工知能とあまり関連づけることなく,また互いにも関連づけることなく進展してきた.しかし,非言語メディアのデザイン支援の研究事例を俯瞰してみると,意外にも共通点が多いことに気づく.例えば,デザイン対象である非言語メディアの表現・記述の階層構造,すでに存在するコンテンツをいずれかのレベルで再利用して新しいコンテンツを生成する方法論,デザインプロセスにおける創造性支援などが共通点としてあげられる.本近未来チャレンジテーマ「事例に基づくデザイン支援と評価基盤の構築」は,「事例」の再利用・転写に焦点を当てて,非言語メディアのデザイン支援評価基盤に取り組むものとして,2002年に提案,採択された.2003年から,5年間のセッションの実施,サバイバルを果たし,今回,卒業となった.この間,「事例」の再利用・転写の技術,アプリケーションに関するテーマを中心に,メディア記述の定式化,「事例」参照デザインの社会インフラストラクチャ構成,評価手法を扱った38件の研究発表がなされ,2006年には,本チャレンジの提案者の一人平田圭二(NTT)の発表が本学会の全国大会優秀賞に選ばれた.本チャレンジ「事例に基づくデザイン支援と評価基盤の構築」が無事卒業となったことで,記念行事を執り行おうというお話がもち上がり,2008年10月4日に2名のゲストディスヵッサント西田豊明氏(京都大学),諏訪正樹氏(慶應義塾大学)をお迎えして,関西学院大学梅田キャンパスで座談会を執り行うこととなった.本稿では,その模様について報告する.</p>

収録刊行物

  • 人工知能

    人工知能 24 (3), 434-444, 2009-05-01

    一般社団法人 人工知能学会

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ