南西諸島に侵入した国内外来種のテントウムシの分布調査と在来種への影響 ―テントウムシ研究会―

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書誌事項

タイトル別名
  • Detecting invasive ladybird in Ryukyu Islands and its effect on native community ―Ladybird Research Group―

説明

<p>ナミテントウは日本国内では北海道から九州にかけて分布しているが,近年になって沖縄本島と石垣島から国内外来種として記録された.南西諸島には近縁種のクリサキテントウが分布しているため,侵入先で競争関係が生じ,在来の群集に影響が出ると懸念される.そこで本研究では,南西諸島におけるフィールドワークにてクリサキテントウの生息環境を調べるとともに,ナミテントウの侵入の程度を調べた.また,形態によって区別できない個体について,遺伝子解析による同定を試みた.南西諸島のクリサキテントウは,本州の個体群と異なり,ガジュマルなどさまざまなニッチを利用していることが明らかになった.また,保管されているサンプルの遺伝子解析をしたところ,ナミテントウの石垣島への侵入が遅くとも2015年までさかのぼることが明らかになった.今後は,さらに安価かつ簡便に種を判別できる遺伝的手法を解析し,ナミテントウの侵入を高い精度で把握していく必要がある.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285697605708416
  • NII論文ID
    130007919078
  • DOI
    10.32215/pronatura.29.0_118
  • ISSN
    21897727
    24320943
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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