帯広市における鳥獣類による樹洞利用の季節変化

  • 村木 尚子
    帯広畜産大学野生動物管理学研究室 : (現)京都府立城陽高等学校
  • 柳川 久
    帯広畜産大学野生動物管理学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal change in the utilization of tree cavities by wildlife in Obihiro City
  • オビヒロシ ニ オケル チョウジュウルイ ニ ヨル ジュドウ リヨウ ノ キセツ ヘンカ

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抄録

北海道帯広市において森林性鳥獣類による樹洞の利用実態を明らかにするために,利用種および利用数の季節変化を,一年を通して日中と夜間に調査した.樹洞の一次生産者であるキツツキ類3種と,二次利用者である鳥類および哺乳類12種が確認された.樹洞は,日中,夜間ともほぼ一年を通して利用され,利用率が最も高い時期は日中で6月,夜間で7月であったが,利用率の季節変化は日中と夜間で同調していた.二次利用者鳥類による利用は繁殖期(夏)に多く,アカゲラ,コアカゲラ,ゴジュウカラおよびエゾモモンガによる利用は一年を通してみられた.繁殖のためだけでなく,ねぐらや休息のために樹洞を利用する種もみられ,樹洞は多様な鳥獣類によってさまざまな用途で利用されていた.

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参考文献 (5)*注記

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