山科植物資料館で採取した薬用植物などのアレロパシー活性

書誌事項

タイトル別名
  • Allelopathic activity of medicinal and other useful plants collected at the Yamashina Botanical Research Institute
  • ヤマシナ ショクブツ シリョウカン デ サイシュ シタ ヤクヨウ ショクブツ ナド ノ アレロパシー カッセイ

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抄録

日本新薬株式会社の山科植物資料館で栽培されている薬用植物などの生葉を2018年2月2日に29種,6月28日に46種採取し,そのアレロパシー活性をサンドイッチ法で検定した.すなわち,寒天培地中に包埋した供試植物の乾燥葉から浸出する物質のアレロパシー活性を,寒天培地上に播種した検定植物であるレタスの種子根の伸長程度から判断した.乾燥葉50mg区における幼根長を全種で比較して,カタバミ,ホルトノキ,ナギ,トビカズラ,ベラドンナ,ワサビノキ,トンキンニッケイ,オールスパイス,シキミが対照区の30%未満,トウオガタマ,タバコ,ハナトリカブト,ヒヨス,チョウセンアサガオが30%~40%以下という極めて強いアレロパシー活性を示した.本実験は一次スクリーニングであり,さらに採取時期や部位などを検討したうえで,アレロパシー活性を有する植物の他感物質を特定することが農業への利用にあたって必要である.

収録刊行物

  • 作物研究

    作物研究 65 (0), 55-63, 2020

    近畿作物・育種研究会

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