特徴的な画像所見を呈した後縦隔骨髄脂肪腫の一切除例

DOI Web Site 参考文献11件 オープンアクセス
  • 金野 智明
    順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター呼吸器外科
  • 二川 俊郎
    順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター呼吸器外科
  • 鈴木 健司
    順天堂大学医学部呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • Posterior mediastinal myelolipoma with distinctive CT and MRI appearances: A case report

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説明

<p>症例は73歳男性.前立腺肥大症で通院中に腹部CTで後縦隔腫瘍を指摘された.CTで第9胸椎近傍に60×40 mmの境界明瞭で内部やや不均一な腫瘤を認め,MRIではT1強調像で腫瘤内部は主に高信号および一部は低信号で,内部の高信号部位は脂肪抑制T1強調像で低信号だった.脂肪肉腫などの鑑別も兼ねて胸腔鏡下腫瘍摘出術を施行した.術中所見は腫瘍が非常に柔らかく,内容物を可及的に吸引しながら周囲被膜ごと一塊に切除し,最終病理診断は後縦隔骨髄脂肪腫であった.現在術後約1年だが経過良好である.骨髄脂肪腫は主に副腎皮質に発生することが多い成熟脂肪細胞と正常骨髄系細胞からなる良性腫瘍で,縦隔発生は稀である.術前画像所見として脂肪性成分を伴うことが特徴とされているが,その程度や評価はさまざまで,まとめられた報告は少ない.自験例を含め過去10年間でCT・MRI所見のある12例を集計し考察を加えて報告する.</p>

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参考文献 (11)*注記

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