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説明
<p>【はじめに】踵骨隆起骨折は比較的稀な骨折である.今回踵骨隆起骨折5例の治療成績を報告する.【対象と方法】全例女性であり,平均77歳(68-86歳),受傷機転は全例転落外傷であった.骨折型はBeavis分類type1が2例,type2が3例であった.手術までの平均待機日数は1.6日であった.手術はcancellous bone screw(CCS)とtension band wiringを併用したものが4例,suture anchorによるbridging法が1例であった.【結果】1例でscrew刺入部に皮膚潰瘍を生じたため早期に抜釘を行ったが,全例骨癒合が得られた.【考察】踵骨隆起骨折は骨脆弱性を伴う患者に起こりやすく,下腿三頭筋の牽引力による転位や皮膚潰瘍が生じやすく,治療は困難とされている.そのため骨折形態や患者背景に考慮した固定方法の選択が必要である.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 69 (3), 617-621, 2020-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390286426515868288
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- NII論文ID
- 130007938509
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可