脛骨骨切り術と人工膝関節置換術における術前のJapanese Knee injury Osteoarthritis Outcome Score(J-KOOS)の検討

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<p>近年,膝関節症に対して患者立脚型評価法の有用性が報告され,本邦でもJapanese Knee injury Osteoarthritis Outcome Score(J-KOOS)が広く使用されている.2018年7月~2019年7月に施行した,術前のJ-KOOSが評価可能であった脛骨骨切り術61膝(骨切り群)と人工膝関節置換術170膝(TKA群)を比較検討した.術前患者背景(骨切り群vs TKA群)は,平均手術時年齢61.3歳vs 73.5歳,BMI 26.6 kg/m² vs 26.0 kg/m²,膝関節可動域130.7° vs 113.7°,Kellgren-Lawrence分類(K-L)grade≦1/2/3/4:2膝/19膝/22膝/18膝vs 0膝/5膝/20膝/145膝,FTA 180.5° vs 182.4°,%MA 22.2% vs 12.4%であり,BMIを除き有意差を認めた.術前のJ-KOOSのスコアはSymptom・Pain・ADL・Sport/Rec・QOLの順に,骨切り群で59.3%・53.5%・69.7%・30.7%・33.6%,TKA群で54.1%・47.2%・56.6%・19.4%・25.9% であり,TKA群がSymptomを除いて有意に低いスコアであった.また,骨切りとTKAの両術式が適応となりうる集団を仮定し検討したところ,QOLが骨切り群で有意に低いスコアであった.</p>

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