介護保険統計を用いた高齢者健康指標の提案と指標の関連要因

  • 栗盛 須雅子
    茨城県立健康プラザ企画情報部 首都大学東京大学院都市環境科学研究科都市システム科学
  • 福田 吉治
    国立保健医療科学院疫学部 山口大学医学部地域医療学講座
  • 八幡 裕一郎
    国立保健医療科学院疫学部

書誌事項

タイトル別名
  • Proposal of health indicators for the elderly using long-term care insurance and its related factors
  • カイゴ ホケン トウケイ オ モチイタ コウレイシャ ケンコウ シヒョウ ノ テイアン ト シヒョウ ノ カンレン ヨウイン

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抄録

<p> 本研究の目的は,介護保険統計を用いた年齢調整要介護認定割合(重度認定割合と軽度認定割合に区分),加重障害保有割合(WDP),障害調整健康余命(DALE)を高齢者健康指標として提案するため,これらの指標の収束妥当性を検証すること,活用例としてこれらの指標の関連要因を検討することとした.収束妥当性は,軽度認定割合,重度認定割合,年齢調整WDP,65歳DALEと,平均自立期間との間の順位相関係数で検証した.関連要因は,健康指標,社会経済指標,人口学的指標との間の順位相関係数で検討した.結果は,軽度認定割合,重度認定割合,WDP,DALEの収束妥当性が支持され,男女の軽度認定割合は多くの社会経済指標と関連があった.結論として,高齢者健康指標としての提案は妥当であり,これらの指標は都道府県,市町村の老人保健福祉政策の立案や評価,意思決定に有用であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 老年社会科学

    老年社会科学 30 (3), 383-392, 2008-10-20

    日本老年社会科学会

被引用文献 (1)*注記

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