重篤な眼合併症を伴う重症薬疹の遺伝素因ならびに病態解明

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タイトル別名
  • Genetic Predisposition and Pathogenesis of Stevens-Johnson syndrome/Toxic Epidermal Necrolysis with Severe Ocular complications
  • ジュウトク ナ ガン ガッペイショウ オ トモナウ ジュウショウヤクシン ノ イデン ソイン ナラビニ ビョウタイ カイメイ
  • Genetic Predisposition and Pathogenesis of SJS/TEN

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抄録

<p> 重篤な眼合併症ならびに眼後遺症を認める重症薬疹には,Stevens-Johnson症候群(SJS)ならびにその重症型である中毒性表皮壊死症(TEN:Toxic Epidermal Necrolysis)がある。眼科医は,眼後遺症を伴う慢性期の患者を診ることが多く,重篤な眼合併症ならびに眼後遺症を伴うSJSとTENを併せて広義のStevens-Johnson症候群と呼称している。眼合併症を伴うのは約半数と報告されており,その多くは慢性期に重篤な眼後遺症を生じる。重篤な眼合併症・眼後遺症を伴うSJS/TENの主な原因薬は,アセトアミノフェンやNSAIDsをはじめとする解熱鎮痛薬が原因と考えられる。感冒薬関連眼合併症型SJS/TEN発症には,遺伝子素因も大きく関与しており,日本人では,HLA-A02 : 06や,IKZF1をはじめとした複数の遺伝子多型との有意な相関が確認されている。</p><p></p><p>(日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌,3(2):282-293,2020)</p>

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