生体組織を伝搬するずり弾性波による疑似境界波の発生について

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タイトル別名
  • The Quasi-Boundary Wave Generated by a Shear Wave in Biological Tissues

抄録

生体組織を伝搬する,ずり弾性波(SW)を解析した.解析モデルの縦波速度は1600 m/s,SW速度は1 m/sである.SW速度の異なる(2 m/s)媒質と無限平面で接しているときに,その面にSW平面波が入射したときの反射・屈折特性を解析的に求めた.その結果,臨界角付近で屈折SWが大きくなり,一種の境界波が存在すると推定された.そこで,同じモデルで,2次元数値シミュレーションを行った.すなわち,円筒SW波を入射させ,境界面での反射・屈折の様子を計算した.その結果,�@疑似境界波(QBW)が存在すること,�AQBWの振幅は,解析結果より小さく,屈折波に比べ位相が極端に遅れていること,�BQBWからSW速度の遅い媒質にエネルギーを漏洩することを確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390286426522944000
  • DOI
    10.14923/transfunj.2020jal2012
  • ISSN
    18810195
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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