書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Anal Canal Cancer with Pagetoid Spread Treated by Tri-Specialty Hybrid Surgery to Preserve Anal Function
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抄録
<p>症例は57歳の女性で,肛門右側の紅班を主訴に当院を受診した.皮膚生検で表皮にPaget細胞を認め,免疫組織化学染色で肛門管癌のPagetoid spreadと診断された.大腸内視鏡検査で直腸に腫瘤性病変を認めず,step biopsyでも陰性であった一方,直視下での肛門粘膜マッピング生検では陽性を示し,根治切除には肛門近傍の皮膚を含めた病変の切除が必要と考えた.深部浸潤を疑う所見はなく,粘膜下層での切除で根治性の確保と肛門温存が可能と考え,消化器外科・消化器内科・皮膚科合同で内視鏡的粘膜下層剥離術,経肛門的粘膜下層切除術,皮膚悪性腫瘍切除術を施行した.術後は順調に17病日に退院した.今回,我々はPagetoid spreadを伴う肛門管癌に対して腹会陰式直腸切断術を回避し肛門温存が可能であった症例を経験した.比較的まれな症例のため我々が行った術式および経過概要を含め報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 53 (12), 992-1001, 2020-12-01
一般社団法人 日本消化器外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390286981363364096
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- NII論文ID
- 130007961835
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可