卵巣がん患者のセクシュアリティに関する研究の動向と今後の課題

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  • Sexuality of Patients with Ovarian Cancer: Research Trends and Future Issues

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抄録

<p>【目的】卵巣がん患者のセクシュアリティに関する先行研究の動向と今後の課題を明らかにする.【方法】PubMed,CINAHL,医学中央雑誌Web版を用いて2000年以降に公表された文献を検討した.【結果】分析対象は30文献で,国内文献は含まれなかった.研究内容は「性機能障害の実態と影響要因」「性行為の実態と影響要因」「パートナーとの関係性と影響要因」「性的魅力・ボディイメージの変化と影響要因」「セクシュアリティに関する患者のニーズとケア」に分類された.【考察】卵巣がんは婦人科がんの一種とされ,独自性に焦点をあてた研究は十分でない.卵巣がん診断と治療によるセクシュアリティへの影響はあらゆる患者に長期的に生じる可能性があることから,セクシュアリティを包括的に捉えたケアの必要性が示唆された.今後は,日本の卵巣がん患者の現状を踏まえた看護援助の検討が必要である.</p>

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