VMS鉱床における酸性坑廃水発生メカニズムの地球化学的研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Geochemical study of AMD generation mechanism from a VMS deposit in Japan
説明
<p>開発中もしくは開発後の火山性塊状硫化物 (VMS) 鉱床では硫化鉱物の酸化溶解に起因する酸性坑廃水の発生がしばしば問題となる。酸性坑廃水の生成は要因となる鉱物の酸化溶解速度が大きく影響し,その溶解速度は鉱物の化学組成に加えて結晶学的な特徴によって決定される。本研究では発生源対策の計画が進められている国内のX鉱山を対象に,鉄の供給源となる鉱物種および鉱物中のヒ素の存在形態について調査した。また,実際に地下から採取された鉱石コアを使った溶出試験を実施し,X鉱山における鉄・ヒ素の溶出プロセスについて考察した。X鉱山で採取されたコア (~120 m) の固体分析及び各試料研磨片の反射顕微鏡および電子線マイクロアナライザでの分析結果から,溶解しやすい白鉄鉱が鉱山XのFeおよびAsの溶出源となっている可能性があり,発生源対策工事において深度70-85 m付近での鉱石-地下水反応を抑制することでX鉱山の酸性坑廃水の水質が改善できると予想される。</p>
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 67 (0), 27-, 2020
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390286981379672064
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- NII論文ID
- 130007977266
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可