福祉事務所におけるソーシャルワーカーを人員配置するための考察 その①

  • 橋本 夏実
    九州保健福祉大学大学院連合社会福祉学研究科 博士(後期)課程
  • 川廷 宗之
    大妻女子大学名誉教授、職業教育研究開発センター・センター長

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Staffing Social Workers in Welfare Offices (1)
  • 福祉事務所におけるソーシャルワーカーを人員配置するための考察(その1)ソーシャルワーカーの費用対効果を算出する試みを通して
  • フクシ ジムショ ニ オケル ソーシャルワーカー オ ジンイン ハイチ スル タメ ノ コウサツ(ソノ 1)ソーシャルワーカー ノ ヒヨウ タイ コウカ オ サンシュツ スル ココロミ オ トオシテ
  • ― Through an attempt to calculate the cost-effectiveness of social workers ―
  • ―ソーシャルワーカーの費用対効果を算出する試みを通して―

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抄録

<p>生活保護法における最低限度の生活保障と自立を助長する(=well-being・QOLの向上)というソーシャルワークの位置づけについて、今日まで様々な論考がなされている。</p><p>今回の実践報告では、福祉事務所における(ぐるぐる病院)退院促進事業を実施するために、地方自治体の非常勤公務員であった筆者を4年間(平成25年から平成29年度)一人配置したことにより、どのくらいの費用対効果をもたらすことができたのか、筆者自身が携わった事業を通して、年度毎の生活保護費の決算から算出したものを報告する。</p><p>そして、社会福祉士の平均年収から、仮に月1回、定期訪問を行った場合、どの程度の人数を受け持つことが可能なのか試算し、常勤のソーシャルワーカーの配置が可能かどうかの検討を行った。</p><p>最後の考察において、支援計画の策定や支援のプロセスの煩雑さ、目標達成した場合の評価方法も含め、専門職のポテンシャルを維持することができる報酬の上乗せと常勤での雇用の必要性を述べた。</p>

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