術前がん患者の反すう傾向と抑うつ・ソーシャルサポートとの関係に関する研究

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タイトル別名
  • Correlation of Rumination Patterns with Depression and Social Support among Preoperative Cancer Patients
  • ジュツゼン ガン カンジャ ノ ハンスウ ケイコウ ト ヨクウツ ・ ソーシャルサポート ト ノ カンケイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

<p>目的:術前がん患者の反すう傾向と抑うつ,ソーシャルサポートとの関係を明らかにする.</p><p>方法:A県がん診療拠点病院で,呼吸器・消化器外科の24~64歳の術前患者を対象に,反すうに関する尺度,ソーシャルサポート尺度,抑うつ(CES-D)と個人属性からなる自記式質問紙を用いた横断的調査を実施した.</p><p>結果:101名が研究に参加した(回収率90.2%・有効回答率100%).反すうのネガティブな内省と抑うつには正の相関が認められた.問題への直面化とCES-D得点には有意な相関はみられなかったが,ソーシャルサポートと有意な相関が認められた.反すう傾向が認められない場合には,アドバイス・助言がCES-D得点と関連する.しかし,ネガティブな内省ではソーシャルサポートはCES-D得点の軽減に効果的ではなく,診断早期からの専門家のサポートが必要である.</p><p>結論:術前がん患者において,反すうのネガティブな内省はCES-Dと関連がある.2つの反すう傾向により抑うつ感情に対するサポートは異なる.</p>

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