大学入学共通テストとICTを使ったら
書誌事項
- タイトル別名
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- If we use the ICT in the Common Test for University Admissions?
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説明
<p>大学入学共通テストに出題された数学Ⅰ・数学Aの設問第2問(必答問題)[1]は数学モデルとしてよく考えられている。この設問は誘導問題,つまり書かれている指示に従って答えることになる。その解答部分にICTを活用すると,非常に簡単に解答が得られる。このような問題ではICT活用はできない。問題を解くときに人がミニ・コンピュータになってしまう。この設問によって高校と大学の数学の授業改善はできるであろうか。数学的思考力を試す問題であるならば誘導問題は良いとは言えない。これからの数学教育のあるべき姿は,生徒・学生の主体的な数学的活動を行うことにある。ICTは問題を考える道具であって,ボタンを押すと答えが出る機械ではない。授業改善によってこのような問題を考えることができるようにすることが求められる課題である。</p>
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 35 (5), 15-18, 2021-03-07
一般社団法人 日本科学教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390287297544038656
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- NII論文ID
- 130007994564
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可