気仙沼港における竿釣漁業による生鮮未成熟カツオ水揚量の予測

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タイトル別名
  • Forecasting landing of immature fresh skipjack tuna <i>Katsuwonus pelamis</i> at Kesennuma port, northeastern Japan, captured by pole-and-line fishery
  • ケセンヌマコウ ニ オケル サオズリ ギョギョウ ニ ヨル セイセン ミセイジュク カツオ ミズアゲリョウ ノ ヨソク

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抄録

<p>気仙沼港の生鮮未成熟カツオの主要群別水揚量を5月に予測する方法を提唱した.2002–2018年の気仙沼港と房総勝浦港の月別銘柄別水揚量を体成長式により,大型(XA群)・中型(BC群)・小型(DE群)の水揚量に変換した.それら群間の水揚量の関係を把握するため,長期的な漁獲努力量の減少に伴う水揚量の変動を直線回帰により除去した.主群のBC群は初夏に三陸沖に北上する群で,気仙沼港の5–12月と房総勝浦港の1–4月の経年傾向を除去した水揚量間に有意な正相関がみられた.XA群は前年のDE群が黒潮域などで越冬後,三陸沖に再北上すると想定され,気仙沼港の5–12月のXA群と同港前年同期のDE群の経年傾向をそれぞれ除去した水揚量間に有意な正相関がみられた.また,気仙沼港のBC群の水揚量は房総勝浦港の1–4月の水揚量に加え,3月の伊豆諸島南部の表面水温を説明変数とする重回帰モデルにより予測可能と考えられた.</p>

収録刊行物

  • 水産海洋研究

    水産海洋研究 83 (3), 181-190, 2019-08-25

    一般社団法人 水産海洋学会

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