ドップラーセンサを用いた新生児の心拍測定におけるテンプレートマッチング呼吸残差法の検討

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タイトル別名
  • A Study of Respiration Residual Template Matching Method for Neonatal Heartbeat Detection Using Doppler Sensor

抄録

従来,ドップラーセンサを使い,電波により遠隔で心拍を測定する方法の研究が数多く報告されているが,呼吸・体動の影響の除去が課題であった.心拍による胸壁の振幅は,呼吸による振幅の1/10程度であり,更に心拍間隔,呼吸間隔は共に,1周期ごとにわずかに変動するため,呼吸と心拍が混在する信号波形から心拍のみを抽出し精度よく測定することは容易ではない.本研究では,体動の少ない保育器内の新生児をターゲットとし,ドップラーセンサ出力波形から呼吸のテンプレート波形を自動的に生成し,テンプレートマッチング法により1周期ごとに同期して呼吸波形を除去して心拍を測定する方法を提案する.本手法を新生児モデル実験及び成人実験に適用した結果,測定時間10秒の場合,心拍間隔の平均値の測定誤差3%程度の遠隔心拍測定が実現できることを確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390287297546513408
  • DOI
    10.14923/transcomj.2020jbp3039
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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