高齢女性の体脂肪率と体格,体力,ADL および運動習慣との関係

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タイトル別名
  • Relationship among Body Fat Percentage, Physique, Physical Fitness, Activities of Daily Living and Exercise Habits in Elderly Women.
  • コウレイ ジョセイ ノ タイシボウリツ ト タイカク,タイリョク,ADL オヨビ ウンドウ シュウカン ト ノ カンケイ

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抄録

高齢女性の体脂肪率に着目して,体格,体力,日常生活活動能力(ADL)および運動習慣との関係を比較検討した.体脂肪率30%以上の高値群は30%未満の低値群に対し,体格面では身長,体重,BMI,音響的骨評価値(OSI)は有意に高く,骨格筋量には差はないが,骨格筋率は有意に低い値を示した.体力面では高値群は上体起こし,開眼片足立ち,10m 障害物歩行,6分間歩行,体力測定総合得点,ADL 総合得点で有意に低い値を示した.運動実施状況では高値群は週当たりの実施頻度が低い傾向がみられた.これらのことから,高齢女性における過度な体脂肪率は体力,ADL の低下の原因となる可能性があることが示唆された.高齢期には切な運動習慣と運動量を獲得することにより,肥満を予防し,骨格筋量を維持し,骨格筋率の低下予防に努めることが,健康寿命の延伸に繋がるものと考えられた.

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