食物アレルギー患者における容器包装された加工食品ならびに飲食店での誤食に関する調査

書誌事項

タイトル別名
  • A SURVEY ON ACCIDENTAL INGESTION OF PACKAGED PROCESSED FOODS, EATING OUT AND OVER-THE-COUNTER SALES BY INDIVIDUALS WITH FOOD ALLERGIES
  • ショクモツ アレルギー カンジャ ニ オケル ヨウキ ホウソウ サレタ カコウ ショクヒン ナラビニ インショクテン デ ノ ゴショク ニ カンスル チョウサ

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抄録

<p>【目的】食物アレルギー患者における容器包装された加工食品ならびに飲食店での誤食状況とその原因を明らかにする.</p><p>【方法】2016年1,2月に食物経口負荷試験を目的に相模原病院小児科へ入院した児の保護者を対象に,食物アレルギーの状況や過去1年間の容器包装された加工食品と飲食店での誤食状況,アレルギー表示の認知度についてアンケート調査を行った.</p><p>【結果】442名にアンケートを配布し,回答を得た252名のうち有効回答数は226名であった.そのうち24%が容器包装された加工食品で,12%が飲食店での誤食を1年以内に経験し,原因の約7割がアレルギー表示の見落としや確認不足であった.加工食品にアレルギー表示義務があることへの認知度は85%,外食・店頭販売に表示義務がないことへの認知度は39%であった.</p><p>【結語】食物アレルギー患者において加工食品や飲食店での誤食は身近に起こりやすく,誤食防止の取り組みとして,アレルギー表示確認の徹底や,外食・店頭販売を利用する際の具体的な注意点の指導などが重要であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 70 (2), 118-126, 2021

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (2)*注記

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