尺骨肘頭骨折の治療成績 -追加手術を要した症例を中心に-

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  • Surgical Outcome of Olecranon Fractures - Focusing on Cases Requiring Additional Surgery -

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新鮮尺骨肘頭骨折に対する観血的整復固定術を施行した症例110例110骨折を対象とし,追加手術を施行した症例を中心に本骨折の術後成績を調査した.年齢14-98歳(平均62歳),Colton分類type1: 10,2A: 36,2B: 3,2C: 30,2D: 24,3: 7で,手術は鋼線締結法(以下TBW)100例,プレート固定(併用含む)8例,その他2例で,43例で人工骨充填を追加した.14例(12.7%)で抜釘以外の追加手術が行われ,内訳は術後転位・遷延癒合にともなう再骨接合術5例,尺骨神経障害に対する処置4例,観血的関節授動術3例,滑液包炎・感染に対する処置3例,回内外制限に伴う鋼線短縮2例だった(重複あり).術後再転位や回内外制限は適切に対処すれば最終成績に影響を及ぼさなかった.尺骨神経障害および関節拘縮を残すと臨床評価も悪かった.

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