就職後のワークルール知識の変容

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Acquiring and Losing Knowledge Pertaining to Work Rules
  • : A Study on Educational Practices to Counter Loss of Knowledge
  • ―知識の剥落に抗う教育実践への考察―

抄録

<p> 本稿では,2013年に大学3・4年生を対象に行ったワークルール知識に関するアンケートの回答者に対し,2015年(社会人1・2年目時点)に同種の追跡調査を行って得られたデータを分析した。明らかになったことは以下のとおりである。 第一に,ワークルール知識得点の平均値は就職後に減少していた。また,ワークルール知識を個別にみると就職後に獲得されていたもの,剝落していたものがあった。社会人になってから,結果的に「使えない=レリバントではない知識」が「知らない」と判断された可能性がある。 第二に,職場の問題が多いほど,就職後のワークルール知識は増加していた。職場の問題を解決するため「使える=レリバントなワークルール知識」を獲得したと解釈できる。 第三に,労組ありの企業では,職場問題がワークルール知識の獲得を促すことを確認した。職場問題に直面した時,労組の存在により,ワークルール知識がレリバントだと認識されると解釈できる。</p>

収録刊行物

  • 社会政策

    社会政策 10 (3), 95-106, 2019-03-30

    社会政策学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390287525777712896
  • NII論文ID
    130008007649
  • DOI
    10.24533/spls.10.3_95
  • ISSN
    24332984
    18831850
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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