Basic Outcome Masterに沿った糖尿病教育入院クリニカルパスのバリアンス分析と改善の取り組み

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タイトル別名
  • Analysis of variance of clinical pathway and approaches for improvement:A study of inpatient diabetes education based on Basic Outcome Master
  • Basic Outcome Master ニ ソッタ トウニョウビョウ キョウイク ニュウイン クリニカルパス ノ バリアンス ブンセキ ト カイゼン ノ トリクミ

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抄録

<p> 糖尿病教育入院クリニカルパスを作成し(以下、パス)、Basic Outcome Master(BOM)Version 2.0(以下、BOM)に準拠し改訂した。BOMに基づき、知識を中心としたアウトカムを16項目設定し、インスリン導入を要する2週間パスを適用した47例を対象とし、バリアンスの集計・分析を行った。上位のバリアンスについて改善の取り組みについて報告する。</p><p> バリアンスは総数214件で、「糖尿病治療薬について指示通り内服できる」、「シックデイについて理解できる」、「今後の療養について必要なことを考えることができる」の順に多かった。人数で順位付けすると、「シックデイについて理解できる」、「フットケアについて理解できる」、「糖尿病治療薬について指示通り内服できる」、「低血糖について知っている」、「合併症について理解できる」の順に多かった。</p><p> 患者の知識不足だけでなく、医療者側の指導方法や評価方法の違いでバリアンスが発生した例も多かった。</p><p> 次期システムでは、アセスメントの表記を修正し、評価基準を明確にし、一定の評価ができるようにスタッフへの教育を行う。教育を中心とした当パスの評価には、退院後の患者の血糖コントロールや教育効果の追跡が必要である。</p>

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