E.マルリットにおける作品テーマについての考察 -『帝国伯爵令嬢ギーゼラ』(1869年)から『商業顧問官の家』(1876年)まで-

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Zum Wandel der Themen in den Romanen von E. Marlitt - Dargestellt an einigen Beispielromanen aus dem Zeitraum von 1869 bis 1876 -

抄録

19世紀中葉の人気大衆小説家E.マルリットの初期から中期にかけての3作品『帝国伯爵令嬢ギーゼラ』、『荒野のプリンセス』、『商業顧問官の家』の内容を吟味し、それぞれのテーマの共通点と相違点を検討した。どの作品でも、大きなテーマとして高慢な差別意識と宗教意識の問題が扱われているが、貴族批判が中心になっている『帝国伯爵令嬢ギーゼラ』、寛容の精神が問題になる『荒野のプリンセス』、ブルジョワと労働者問題が現れた『商業顧問官の家』など、個々の作品で重点は異なっている。そこには、作者の理想と社会の変化に対する問題意識が反映されている。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390287540628922880
  • NII論文ID
    110009901310
  • DOI
    10.24585/daion.53.0_48
  • ISSN
    24334707
    02862670
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ