小児鼻アレルギー治療の現状―開業医がしていること・できること―

書誌事項

タイトル別名
  • The present circumstance of the treatment for childhood nasal allergy—what practitioners do and can—
  • ショウニ ビ アレルギー チリョウ ノ ゲンジョウ : カイギョウイ ガ シテ イル コト ・ デキル コト

この論文をさがす

抄録

<p>いまや国民病の一つともいえる鼻アレルギーの有病率は,2019年に50%に迫っておりなかでもスギ花粉症の有病率が急増している。鼻アレルギーの治療法として,患者とのコミュニケーション,抗原除去と回避,薬物療法,アレルゲン免疫療法(皮下・舌下),手術療法などが鼻アレルギー診療ガイドラインでも推奨されている。適切に鼻アレルギー治療を行うには,その原因を診断することが重要であるが,小児鼻アレルギーは患児の訴えが多岐に富んでおり,しばしば診断困難なケースも経験する。筆者は詳細な問診と,下鼻甲介粘膜や鼻汁の視診から概ね診断は可能と考える。検査は患児への侵襲を考え鼻汁好酸球検査を多用している。治療は投薬が中心であるが,手術加療や適応年齢が5歳に引き下がった舌下免疫療法も積極的に実施している。今回,小児鼻アレルギーについて,和歌山県下耳鼻咽喉科医師を対象に実施したアンケート結果もまじえて診断治療の現状を報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ