東京都旧保谷市における公立通園事業の展開過程と地方政治――行政組織と民間組織の組織間連携における戦略的協働に焦点を当てて――

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Study of the Developmental of the Official Daycare Business and Local Politics in Hoya City in the 1960s–1970s: A Focus on Strategic Multi-Sector Collaboration Between Organizations
  • トウキョウト キュウ ホウヤシ ニ オケル コウリツツウエン ジギョウ ノ テンカイ カテイ ト チホウ セイジ : ギョウセイ ソシキ ト ミンカン ソシキ ノ ソシキ カン レンケイ ニ オケル センリャクテキキョウドウ ニ ショウテン オ アテテ

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説明

<p>本研究は東京都旧保谷市ひいらぎ教室の創設および展開過程の特質について,保谷市の政治,政策との関係性を踏まえ,組織間連携における戦略的協働に焦点を当てて検討を行った.その結果,1960年代に保谷町は地域福祉政策としてひいらぎ教室を創設し,1970年代には障害乳幼児を主な対象とする専門的な支援機関として発展した.ひいらぎ教室は住民組織と連携することで創設され,支援機能を確立するため外部の専門性を有する組織から知識資源や人的資源を動員し,組織内では動員が困難な資源を入手しており,他組織と組織間連携を図ってきたことがうかがわれた.このような組織間連携と連携による資源動員は,保谷市政の「革新市政」による政策展開の特性に関連するものと考えられた.以上のような保谷市ひいらぎ教室の事例は,地方政治におけるローカル・イニシアティブによる通園事業関連政策の先駆的事例と評価できることを指摘した.</p>

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 61 (4), 14-26, 2021-02-28

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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