スピリチュアルペインに関する緩和ケア医と精神科医の認識に関する全国調査

DOI Web Site 参考文献24件 オープンアクセス
  • 内藤 明美
    宮崎市郡医師会病院緩和ケア科
  • 森田 達也
    聖隷三方原病院緩和支持治療科
  • 田村 恵子
    京都大学大学院医学研究科・医学部人間健康科学系専攻緩和ケア・老年看護学
  • 大屋 清文
    飯塚病院連携医療・緩和ケア科
  • 松田 能宣
    独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター心療内科/支持・緩和療法チーム
  • 田上 恵太
    東北大学大学院医学系研究科緩和医療学分野
  • 柏木 秀行
    飯塚病院連携医療・緩和ケア科
  • 大谷 弘行
    聖マリア病院ホスピス科 独立行政法人国立病院機構九州がんセンター緩和治療科

書誌事項

タイトル別名
  • Beliefs About Spiritual Pain among Palliative Care Physicians and Liaison Psychiatrists: A Nationwide Questionnaire Survey

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説明

<p>【背景】スピリチュアルペインの統一された定義はない.国内の緩和ケア医と精神科医のスピリチュアルペインに関する認識を調査した.【対象・方法】緩和ケアに携わる緩和ケア医・精神科医を対象とした質問紙調査を行った.【結果】緩和ケア医387名(回収率,53%),精神科医374名(45%)から回答を得た.76/69%(緩和ケア医/精神科医)がスピリチュアルペインと抑うつは異なると答えた.66/71%は定義が不十分,59/60%が抑うつなど治療可能な苦痛が見逃されると答えた.40/47%が定義を明確にするべきとしたが,定義のあり方には意見が分かれた.緩和ケア医と精神科医の認識に大きな差はなかった.【結論】緩和ケア医,精神科医ともスピリチュアルペインの定義が不十分と認識するが,望ましい定義のあり方は一致しない.今後日本におけるスピリチュアルペインのコンセンサスを得ることの意義について検討する必要がある.</p>

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参考文献 (24)*注記

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