書誌事項
- タイトル別名
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- Multiplicity of Individual Differences in Resilience Expressed Through a Projective Method
- 投影法から見るレジリエンスの多様性 : 回復への志向性という観点
- トウエイホウ カラ ミル レジリエンス ノ タヨウセイ : カイフク エ ノ シコウセイ ト イウ カンテン
- A Perspective of Resilience Orientation
- 回復への志向性という観点
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抄録
レジリエンスの個人差は,これまで主に自己評価式尺度による能力測定,あるいは,何らかの一義的な適応基準 (精神症状の有無等)によって判断されてきた。しかしながら,レジリエンス概念を通したより丁寧な支援と理解 を考えるならば,本人が意識せずに有しているレジリエンス能力や,個々人で異なる回復・適応状態の特徴を描き出せるような視点が必要であると考えられる。そこで本研究では,レジリエンスの個人差をより豊かに理解する新しい視座を得るために,投影法を用いて個人の非意識的な側面も含めた行動特徴を捉えることを試みた。18 ~30歳の男女1,000名に,12種類の落ち込み状況を示した刺激画を提示し,登場人物が立ち直れるためのアドバイスを回答してもらった。こうして得られた12,000の記述データについてカテゴリー分析を行った結果,最終的に14のレジリエンス概念が見出された。続いて,得られた概念を相互の関連から理論的に整理した結果,14のレジリエンス概念は“どのような種類のレジリエンス”(「復元」「受容」「転換」)を“どのような手だて”(「一人」「他者」「超越」)を通して目指すのかという「レジリエンス・オリエンテーション」の視座からまとめられることが明らかとなった。本研究は,これまでのレジリエンス研究における一元的な個人差理解を超える,多様なレジリエンス理解の枠組みを提供するものである。
収録刊行物
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- 質的心理学研究
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質的心理学研究 17 (1), 43-64, 2018
日本質的心理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390287673853537280
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- NII論文ID
- 40021542582
- 130008024051
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- NII書誌ID
- AA11647315
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- ISSN
- 24357065
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- NDL書誌ID
- 028983893
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可