「新型コロナウイルス」はどのように伝えられたか

書誌事項

タイトル別名
  • How Television Reported COVID–19
  • 「新型コロナウイルス」はどのように伝えられたか : テレビとソーシャルメディアの連関の中で(第1部)データで総覧する報道と投稿の200日
  • 「 シンガタ コロナウイルス 」 ワ ドノ ヨウ ニ ツタエラレタ カ : テレビ ト ソーシャル メディア ノ レンカン ノ ナカ デ(ダイ1ブ)データ デ ソウラン スル ホウドウ ト トウコウ ノ 200ニチ
  • Looking at the Correlation between Television and Social Media [Part I] Summarizing the 200 Days of Reports and Posts through Data
  • テレビとソーシャルメディアの連関の中で~ 【第1部】データで総覧する報道と投稿の200日

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抄録

2020年は、「新型コロナウイルス」という未知のウイルスによって、世界中がかつてない経験を強いられる年となった。感染が拡大する中、日本では、4月に全国に緊急事態宣言が発出され、小中高校が休校、外出や移動の自粛を要請されるなど、人々の生活が大きく変化することとなった。この間、放送局は、取材や番組収録などに制約を受けつつも、新型コロナウイルス関連の報道にも力を割いてきた。また、この間は、テレビなど既存メディアによる取材が困難になる中、当事者や関係者からのソーシャルメディア等を使った発信が数多く行われ、それをテレビが伝えるというような、両者の相互連関が見られた。そこで、1月中旬から7月末までの期間、テレビがソーシャルメディアと連関しつつ「新型コロナウイルス」に関してどのように伝えてきたか、検証を行った。 日中から夜間の情報番組・ワイドショー、キャスターニュース番組を対象に検証したところ、これらの番組が多くの時間を割いて関連報道を行っており、ほとんどの番組で視聴率も増加していた。伝えられた諸々の内容のうち、「PCR検査」「マスク」「自粛」などに関わる話題は、一貫して伝えられた。また、テレビは一定程度ソーシャルメディア由来の情報を扱い、中でもTwitterを多く利用していた。Twitterの中ではテレビの話題に活発に反応した局面も多々見られ、相当数の投稿がなされた。両者間では、時に話題の往還が見られ、その往還が実社会に影響を与えるケースもあった。

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