HIV-1 TAR RNAを標的とする蛍光インジケータ: モノメチンシアニン色素チアゾールオレンジの機能評価とFIDアッセイへの適用

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  • Fluorogenic Indicator for Targeting HIV-1 TAR RNA: Evaluation for Binging and Signaling Functions of Monomethine Cyanine Dye Thiazole Orange and Its Application to FID Assay
  • HIV-1 TAR RNA オ ヒョウテキ ト スル ケイコウ インジケータ : モノメチンシアニン シキソ チアゾールオレンジ ノ キノウ ヒョウカ ト FID アッセイ エ ノ テキヨウ

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抄録

<p>HIV-1 TAR(trans-activation responsive region)RNAを標的とするFID(fluorescent indicator displacement)assayのインジケータとして,モノメチンシアニン蛍光色素チアゾールオレンジ(thiazole orange, TO)が優れた機能を有することを見いだした.TOはTAR RNAに対して選択的に結合し,解離定数Kdは60±7 nM(N=4)に達する(pH 6.5, 5℃).TOはoff-on型の明瞭なlight-up応答を示し(ϕfree<0.01, ϕbound=0.198),結合に伴い蛍光強度は約370倍増大する(λex=501.5 nm,λem=530.4 nm).さらに,TOを活用するFIDアッセイは,ハイスループットスクリーニング(high throughput screening, HTS)に適用しうる十分な特性(Z'値>0.5)を持つ.これらの結果は,阻害剤探索ための基盤技術(スクリーニング法)の要となる蛍光インジケータ開発において有用な知見になると期待できる.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 70 (3), 149-157, 2021-03-05

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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