グルコースセンサ用レセプター感受性近赤外吸収azaBODIPY色素の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Receptor-sensitive Near-infrared Absorbing azaBODIPY Dye for Glucose Sensors
  • グルコースセンサヨウ レセプター カンジュセイ キンセキガイ キュウシュウ azaBODIPY シキソ ノ カイハツ

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抄録

<p>連続的に血糖値測定できる皮下埋め込み型オプティカル糖センサの開発を目的とし,グルコースレセプターとの錯形成に伴い,近赤外波長領域の吸収スペクトルが変化する色素の開発を行った.カテコール部位を有する6種類のazaBODIPY色素を合成した結果,いずれの色素も糖レセプターのモデル化合物であるフェニルボロン酸(PBA)との錯形成に伴い,その吸収スペクトルが変化することが分かった.合成したレセプター感受性色素のうち,分子内に三つのチエニル基を導入したthienyl-azaBODIPYが最も長波長側の最大吸収波長(732 nm)を示した.開発したthienyl-azaBODIPYとグルコースレセプターであるビスベンゾボロキソール(bisBB)の錯体溶液にグルコースを添加すると,グルコース濃度に応じて近赤外波長領域の吸光度が大きく変化することが分かった.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 70 (3), 159-164, 2021-03-05

    公益社団法人 日本分析化学会

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