書誌事項
- タイトル別名
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- Highly Sensitive Electrochemical Detection of Heavy Metal Ions Using Carbon Film-based Electrodes
- カーボン ハクマク デンキョク オ モチイル ジュウキンゾク イオン ノ コウカンド デンキ カガク ケンシュツ
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抄録
<p>アンバランスマグネトロン(UBM)や電子サイクロトロン共鳴(ECR)スパッタリング装置を用いて,カーボン薄膜電極を開発した.またUBMスパッタリング装置で金(Au)とカーボンの共スパッタを行い,カーボン薄膜中にAuナノ粒子が埋め込まれた(AuNP-C)電極を開発した.さらにAuNP-C電極上のAuNPのみにAuを電析させ,AuNP表面積の大きな薄膜電極(Au/AuNP-C)を作製した.これらの電極を用いて,4種類の重金属イオンの測定を行った.カドミウムイオン(Cd2+),鉛イオン(Pb2+)検出においては,カーボン薄膜電極でアノーディックストリッピングボルタンメトリー測定を行うことで,それぞれ,Cd2+では0.25 ppb,Pb2+では1.0 ppbと環境基準値以下,かつ,グラッシーカーボン(GC)電極に比べて優れた検出下限濃度を達成した.一方,カーボン薄膜電極上に還元濃縮できないヒ素イオン(As3+)の検出においてはAuNP-C電極を用いて,環境基準以下の0.55 ppbの検出限界が得られた.さらにAuNPがカーボン薄膜に埋め込まれているため,AuNPの脱離を防ぐことができ,安定な繰返し測定を可能とした.セレンイオン(Se4+)の検出においては,高感度化のために表面積を拡張したAu/AuNP-C電極を用いることで,電析前と比較して高い感度と低い検出下限濃度を達成した.</p>
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 70 (3), 101-109, 2021-03-05
公益社団法人 日本分析化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390287750913708160
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- NII論文ID
- 130008027510
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- NII書誌ID
- AN00222633
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- NDL書誌ID
- 031344734
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- ISSN
- 05251931
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可