親魚養成中に発生したウナギの非定型<i>Aeromonas salmonicida</i>感染症

  • 寺島 祥子
    水産研究・教育機構水産技術研究所横浜庁舎
  • 樋口 理人
    水産研究・教育機構水産技術研究所志布志庁舎
  • 今泉 均
    水産研究・教育機構水産技術研究所志布志庁舎
  • 桐生 郁也
    水産研究・教育機構水産技術研究所玉城庁舎
  • 松浦 雄太
    水産研究・教育機構水産技術研究所南勢庁舎
  • 高野 倫一
    水産研究・教育機構水産技術研究所南勢庁舎
  • 松山 知正
    水産研究・教育機構水産技術研究所南勢庁舎
  • 栗田 潤
    水産研究・教育機構水産技術研究所玉城庁舎
  • 森 広一郎
    水産研究・教育機構水産技術研究所長崎庁舎

書誌事項

タイトル別名
  • Atypical <i>Aeromonas salmonicida</i> Infection in Japanese Eel <i>Anguilla japonica</i> during Induced Maturation
  • 親魚養成中に発生したウナギの非定型Aeromonas salmonicida感染症
  • シンギョ ヨウセイ チュウ ニ ハッセイ シタ ウナギ ノ ヒテイケイ Aeromonas salmonicida カンセンショウ

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抄録

<p>催熟中のウナギAnguilla japonicaが皮膚および鰭の潰瘍を伴い死亡した。病理組織検査で病変部には顕著な炎症と細菌の集塊が観察された。病魚の腎臓から非定型A. salmonicidaが分離され,その性状は既報のウナギおよびキンギョの分離菌株に類似していたが,褐色色素産生,3%NaCl下での増殖、リジンデカルボキシラーゼ,VP反応,ゼラチン加水分解またはマンニトール分解能のいずれかが異なっていた。分離菌株のウナギに対するLD50 は 5.6 × 100 CFU/fishであった。ウナギの非定型A. salmonicida感染症は低水温およびストレス下で発生することが知られているため,ウナギの催熟過程では本疾病の発生に注意が必要であると考えられた。</p>

収録刊行物

  • 魚病研究

    魚病研究 56 (1), 26-29, 2021-03-15

    日本魚病学会

参考文献 (9)*注記

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