パッティンググリーンと果樹園由来のスズメノカタビラの種子生産に対するエネルギー投資

書誌事項

タイトル別名
  • Energy allocation to seed production of <i>Poa annua</i> L. populations derived from a putting green and an orchard
  • パッティンググリーン ト カジュエン ユライ ノ スズメノカタビラ ノ シュシ セイサン ニ タイスル エネルギー トウシ

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説明

スズメノカタビラのグリーンへの適応性を解明するために, グリーン由来系統と果樹園由来系統の履歴の異なる2つの系統を用いて, 種子生産に対するエネルギー投資率を比較した。<br>その結果, 果樹園由来系統の種子生産へのエネルギー投資率 ((総種子数/個体)/(茎葉乾燥重/個体), (総種子重/個体)/(茎葉乾燥重/個体)) は, いずれも出穂30日後では, グリーン由来系統の値を上回ったが, 出穂60日後では, 両者の値が近似し, 出穂90日後では逆に, パッティンググリーン由来系統の値が果樹園由来系統の値を大きく上回った。このことは, 種子へのエネルギー投資率は出穂後の比較的に間もない時期では, 果樹園由来系統でやや高いが, 出穂から時間を経過した時期では, パッティンググリーン由来系統の投資率が著しく高いことから, スズメノカタビラのパッティンググリーンへの適応戦略の一つとして, 種子生産により多くのエネルギーを投資することが考えられた。

収録刊行物

  • 芝草研究

    芝草研究 40 (2), 145-147, 2012-03-31

    日本芝草学会

参考文献 (5)*注記

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