瀬戸内沿岸地域における農村の芝生畦畔では年3回の草刈りでシバ (<i>Zoysia japonica</i>) の生育に必要な光環境は確保できた

書誌事項

タイトル別名
  • Mowing three times a year ensured necessary light conditions for <i>Zoysia japonica</i> ‘Asagake’
  • 瀬戸内沿岸地域における農村の芝生畦畔では年3回の草刈りでシバ(Zoysia japonica)の生育に必要な光環境は確保できた
  • セトウチ エンガン チイキ ニ オケル ノウソン ノ シバフ アゼ ハン デワ ネン 3カイ ノ クサカリ デ シバ(Zoysia japonica)ノ セイイク ニ ヒツヨウ ナ コウカンキョウ ワ カクホ デキタ

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抄録

本試験ではシバの維持には最も少ない草刈り回数とされる5月, 7月, 9月の年3回の草刈りにおいて, シバの生育に必要な光環境は確保できた。5月, 7月, 9月の年3回の草刈りでは, シバにとって光環境が良好な4月から10月の毎月年7回刈りと比べて, 芝生畦畔の群落高の推移は高い傾向の一方, 群落内におけるシバ直上の相対光量子密度の推移はほぼ同様であった。シバ被度の推移は年3回の草刈りでは毎月年7回の草刈りより劣るものの, 7月および9月のシバ被度は75%の一定で衰退はなかった。なお, 5月のみ草刈りでは, 8月以降にチガヤとヨモギの茂による遮光で, シバの被度は衰退した。一方, 年3回の草刈りでは, 7月の草刈りによって, チガヤ, ヨモギは除去され, シバの生育に必要な光環境が確保された。

収録刊行物

  • 芝草研究

    芝草研究 45 (1), 12-15, 2016-10-31

    日本芝草学会

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