資本資産価格モデルに基づく蓄電システムの多目的運用戦略

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Multi-Objective Operation Strategy of Battery Energy Storage System Based on Capital Asset Pricing Model

抄録

本論文では,エネルギーサービスプロバイダーが,需要家の建物内に設置される単一の蓄電システム(Battery Energy Storage System, BESS)を電力卸取引市場の複数のサービス(取引商品)を対象に電力供給し対価を得る多目的運用戦略を提案した.提案する運用戦略において,BESSの充放電計画は,金融工学の現代ポートフォリオ理論の一つである資本資産価格モデル(Capital Asset Pricing Model, CAPM)に基づき決定される.これにより,BESSの運用上のリスクやリターンを定量的に評価することが可能となり,長期的に安定したパフォーマンスを実現する.本論文では,2019年度の市場取引価格実績に基づく一年間のパフォーマンステストを実施した.その結果,提案戦略を適用した場合の年次期待リターン24.2%に対して,実績リターンは27.6%となることを導出し,安定したパフォーマンスが得られることを確認した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390287849572733952
  • DOI
    10.14923/transcomj.2020jbp3046
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ