南関東での冬作物管理の違いや耕起の有無が 後作トウモロコシに感染するアーバスキュラー菌根菌の群集構造に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Community structure of arbuscular mycorrhizal fungi in the roots of maize under different of preceding winter cropping and tillage systems in south Kanto region of Japan
  • ミナミカントウ デ ノ フユサクブツ カンリ ノ チガイ ヤ コウキ ノ ウム ガ アトサク トウモロコシ ニ カンセン スル アーバスキュラーキン コンキン ノ グンシュウ コウゾウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

温暖地において冬作物・夏作物といった輪作体系と耕起管理とを組み合わせた作付体系とAM菌の群集構造との関係性について検討した報告は少ない。そこで,本研究では冬作物管理(ヘアリーベッチ,カラシナおよび休閑)と耕起管理(ロータリー耕起および不耕起)の違いが後作トウモロコシ根に感染するAM菌の群集構造に及ぼす影響を2か年に渡り調査した。後作トウモロコシに感染するAM菌の群集構造に関して2017年度ではPCR-DGGE,2018年度ではアンプリコンシーケンスにより解析した。後作トウモロコシ根に感染するAM菌の種数(DGGEバンド数,OTU数)は耕起処理と冬作物管理の影響を受けなかった。一方,冗長性分析の結果,冬作物管理の違いはAM菌群集構造に影響を及ぼさなかったが,ロータリー耕起と不耕起ではAM菌群集構造は有意に異なることが示された。以上より,短期間の不耕起処理はAM菌の種数を維持しつつ群集構造を変化させることが明らかとなった。

収録刊行物

  • 土と微生物

    土と微生物 75 (1), 23-31, 2021

    日本土壌微生物学会

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