一時的ストーマ造設患者の配偶者のレジリエンス

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  • The resilience of partners of patients with temporary stoma

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抄録

<p> 本研究は、一時的ストーマ患者の配偶者のレジリエンスを明らかにすることを目的に、一時的ストーマ患者の配偶者5名に半構成的面接を行い、Grotbergのレジリエンスの3つの枠組み:個人の内面の強さ(I am)、周囲からの支援(I have)、対処する力(I can)を用いてカテゴリーの抽出を行った。その結果、配偶者に対する周囲からの支援(I have)が《支えてくれる家族がいる》、《支えてくれるストーマ体験者がいる》、《支えてくれる医療者がいる》、《困ったときに相談する場がある》、《患者の存在に助けられる》の5カテゴリー、配偶者の個人の内面の強さ(I am)が《あるがまま受け止める》、《楽観的に受け止める》、《ものごとのよい面をみる》、《周囲の人に病気を隠さない》、《自分の気持ちに正直である》、《自分を信じられる》、《これまでの自分の経験が強みになっている》、《患者の世話以外にやるべきことがある》の8カテゴリー、対処する力(I can)が《必要な情報が入手できる》、《患者への主体的な対応ができる》、《必要なストーマケアに関与できる》、《自分の感情がコントロールできる》、《自分の人生を前向きに捉えられる》、《患者と一緒に病気に取り組める》の6カテゴリーが抽出された。本研究において、配偶者が患者のストーマケアに必要に応じて、主体的に参加することが配偶者のレジリエンスを高めることが示唆された。</p>

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