新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するベルベリンの効果
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- 西原 正和
- 奈良県薬事研究センター
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説明
COVID-19は,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症で,2019年12月に中国湖北省武漢市で確認されて以降,世界中に拡大した.今やパンデミックに至ったCOVID-19に対抗するため,各国では治療薬候補の選定やワクチンの開発を喫緊の課題として推し進めている.日本でも,レムデシビルがCOVID-19の重症患者を対象とした治療薬として特例承認され,天然物から開発された駆虫薬・イベルメクチンについても,COVID-19治療薬としての臨床試験が行われている.一般的にウイルス感染症の治療では,相乗効果を得るため異なる標的を持つ抗ウイルス剤を組み合わせる.本稿では,ベルベリンやレムデシビルを含む9種の化合物について,SARS-CoV-2に対する単剤および併用での効果を評価したPizzornoらの報告を紹介したい.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Pizzorno A. et al., Antiviral Res., 181, 104878(2020).<br>2) Wu Y. et al., Chin. J. Integr. Med., 17, 444-452(2011).<br>3) Ianevski A. et al., Bioinformatics, 33, 2413-2415(2017).
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 57 (5), 412-412, 2021
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390287907270257152
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- NII論文ID
- 130008033141
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可