中学校の美術教科書でアニメーション題材はどのように扱われてきたか

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タイトル別名
  • A Historical Survey of Animation Subjects in School Textbooks of Art in Junior High School Education in Japan.

抄録

<p>日本の初等・中等教育におけるアニメーション教育はどのような教育的意図をもって行われてきたのか。その歴史的経緯を明らかにすることを目的として、中学校の美術科に焦点をあて、同科目の教科書で扱われてきたアニメーション題材について調査を行った。計309冊の教科書から49の題材を抽出し、4つの時期に区分してその変遷を通時的に分析した。中学校美術教科書における最初のアニメーション題材は1955年に構成教育に力点をおいた教科書に掲載され、その題材は構成教育、メディア教育、創造性教育という3つのねらいを含むものであった。その後1970年代には新たに視覚的コミュニケーション教育の側面が加わり、2010年代以降に協調的コミュニケーション教育という方向性が生まれた。中学校美術のアニメーション題材は時代とともにその教育のねらいが多様化しており、現在は5つのねらいが多面的に含まれている。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390287939302729984
  • NII論文ID
    130008035684
  • DOI
    10.34370/jjas.20.2_55
  • ISSN
    24351989
    1347300X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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