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- 萱間 隆
- 専修大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- Kenzo Masaoka’s Lip Syncing and its Representations.
- セイ オカケンサン ニ ヨル リップシンク ト ソノ ヒョウショウ
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抄録
<p>『くもとちゅうりっぷ』(1943)と『桃太郎海の神兵』(1945)は、アジア・太平洋戦争期の傑作として扱われてきた。そして、両作に関する研究が盛んになるにつれ、その政治的含意がさまざまな形で指摘されている。その一方で、これらに特徴的にみられるリップシンクについては議論されてこなかった。そこで本稿では、両作の制作に携わった政岡憲三に着目し、 2つの問いを検討する。 1つは、リップシンクがどのようにして取り入れられるようになったかである。この点については、フライシャーなどアメリカのアニメーションからの影響があった。もう 1つは、『くもとちゅうりっぷ』と『海の神兵』におけるリップシンクが何を表象していたのかであるが、これは「大東亜共栄圏」の建設など政治性が強く関係していた。この 2つの問いを考察することによって、戦前の政岡がアメリカの制作手法を模倣しつつ、輸入されたアメリカのアニメーションに対抗しようとしていたことを論じる。さらに、アメリカの作品の上映が禁止されたアジア・太平洋戦争期において、政岡は芸術性の高いアニメーションを制作することでアメリカに対抗しようとしていた。このような彼の思想と『海の神兵』の監督である瀬尾光世の思想とが、どのように異なっているかについても分析を行う。</p>
収録刊行物
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- アニメーション研究
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アニメーション研究 19 (2), 39-48, 2018-03-01
日本アニメーション学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390287939303085824
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- NII論文ID
- 130008035754
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- NII書誌ID
- AA12731789
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- ISSN
- 24351989
- 1347300X
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- NDL書誌ID
- 029196792
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可