製品改善設計における「機能の定義」方法の提案

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タイトル別名
  • Proposal for a “Definition of Function” Method for Product Improvement Design
  • セイヒン カイゼン セッケイ ニ オケル 「 キノウ ノ テイギ 」 ホウホウ ノ テイアン

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説明

<p>多くの企業では,価値を(価値 V)=(機能 F)/(コスト C)と表す,Value Engineering(価値工学,以降「VE」とする.)を活用し,製品開発,既存製品や業務の改善,すなわち価値向上を行っている.VEは,製品や部品の持つ機能や業務の機能を名詞と動詞を用いて「(名詞)を(動詞)する」と表現し,このように定義した機能を中心にした発散思考と収束思考の繰り返しにより改善案を効率よく創出する方法である.しかし,VEを使いこなすには熟練が必要で,特に機能を定義することが難しい,また改善案を創出しやすい「機能の定義」とはどのようなものかを教えることも難しいと言われている.本研究ではオントロジー工学で用いられるFunction and Behavior Representative Language(以下「FBRL」とする.)を応用した「機能の定義」方法(以下「FBRL法」とする.)を更に改良した新FBRL法を用いた製品改善設計時の「機能の定義」方法を提案する.今回,製品改善のための企業内VE研修において,「機能の定義」の説明を,FBRL法が開発される以前の「機能の定義」方法(以下「従来法」とする.)と新FBRL法で行い,理解度テストとして名詞が正しく選択できるかどうかの検証を行った結果,新FBRL法は従来法に対し統計的有意差を持って高得点となることを確認し,新FBRL法は機能の定義における名詞選択について理解が進むことが確認され,有効性を実証できた.</p>

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