カリキュラムを表現するものとしての評価課題

書誌事項

タイトル別名
  • Assessment tasks as curriculum statements:
  • 海外カリキュラム研究情報(第15回)カリキュラムを表現するものとしての評価課題 : 達成された成果への転換
  • カイガイ カリキュラム ケンキュウ ジョウホウ(ダイ15カイ)カリキュラム オ ヒョウゲン スル モノ ト シテ ノ ヒョウカ カダイ : タッセイ サレタ セイカ エ ノ テンカン
  • A turn to attained outcomes
  • ―達成された成果への転換―

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抄録

<p>カレッジと大学の科目(courses)を設計する上で最も広く支持されているアプローチは,学習目標の叙述(statements of learning objectives)を記すことから始めることである。これは,教授・学習・評価活動の間における一貫性を達成し,学生(students)に対して,何が期待されているかを知らせるための基盤として見なされている。だが,このアプローチには欠陥がある。成果の叙述(statements of outcomes)には具体的な指示対象(referents)が欠けているため,その解釈は文脈に依存し,時間と共に変化する可能性がある。加えて,複数の目標(multiple objectives)は,より大きな可能性の集合体から抽出されたものであり,こうした目標の構造は,それらが個別的な成果であることを示唆している。必要なことは,高等教育における学習を特徴づけるような,統合的な高次の認知能力(integrated higher-order cognitive capability)を描写することである。科目単位の付与に要求される,学生作品のスタンダードを明確にすることも必要である。実際の評価課題と,それらの課題に対する,評価され,利用可能な学生の応答物から始めることは,明らかに昨今の実践に大幅な変更を加える必要があるが,カリキュラム開発のために直接的で,本質的に妥当な基盤を提供するものとなる。</p>

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