無気肺・排痰困難症例に対するトランポリン運動の効果

  • 大島 洋平
    京都大学医学部附属病院リハビリテーション部
  • 森 裕樹
    いそクリニックリハビリテーション部
  • 佐藤 達也
    京都大学医学部附属病院リハビリテーション部
  • 濱田 涼太
    京都大学医学部附属病院リハビリテーション部
  • 吉岡 佑二
    京都大学医学部附属病院リハビリテーション部
  • 佐藤 晋
    京都大学医学部附属病院リハビリテーション部 京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
  • 松田 秀一
    京都大学医学部附属病院リハビリテーション部

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of trampoline exercise on atelectasis and difficulty in expectoration of sputum

この論文をさがす

説明

<p>無気肺・排痰困難に対して標準的な呼吸リハビリテーションの効果が乏しく,トランポリンを用いた運動療法が有効であった2例を経験した.1例は原発性肺癌に対して右下葉切除術を施行し,無気肺が遷延した症例,1例は重症肺炎発症後に排痰困難となり,呼吸不全及び呼吸困難が残存した症例である.この2例に排痰手技を含む標準的な呼吸リハビリテーションを施行するも,改善は乏しかった.そこで,トランポリン運動を試みたところ,著明な喀痰の自己喀出を得て,画像所見及び低酸素血症の改善を認めた.トランポリン運動が腹部臓器を介して横隔膜の受動運動を誘発し,換気を促進させたことで痰の喀出が得られたものと推察された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ