看護管理者が臨床現場で開催する倫理カンファレンス

書誌事項

タイトル別名
  • An action research to promote the ethical sensitivity of nurses and their practice of ethical nursing care
  • 看護管理者が臨床現場で開催する倫理カンファレンス : スタッフナースの倫理的感受性及び倫理的看護実践の向上を目指したアクションリサーチ
  • カンゴ カンリシャ ガ リンショウ ゲンバ デ カイサイ スル リンリ カンファレンス : スタッフナース ノ リンリテキ カンジュセイ オヨビ リンリテキ カンゴ ジッセン ノ コウジョウ オ メザシタ アクションリサーチ
  • The role of an ethics conference conducted by nurse administrators during clinical practice
  • スタッフナースの倫理的感受性及び倫理的看護実践の向上を目指したアクションリサーチ

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抄録

<p>目的:アクションリサーチの研究手法にもとづいて看護管理者が自部署で倫理カンファレンスを開催することによって,スタッフナースの倫理的感受性及び倫理的看護実践を向上させ,倫理カンファレンスの継続的な開催に繋げることを目的とした.方法:研究計画に従い,看護管理者に,自部署で倫理カンファレンスの開催と,毎回のカンファレンス開催後に評価と課題について振り返りを依頼した.同時に,倫理カンファレンス開催後に実施するグループインタビューへの参加も依頼した.グループインタビューで語られた内容は,録音し,個人が同定できないよう逐語録を作成し,質的内容分析を行った.倫理的配慮:天理よろづ相談所病院倫理委員会の承認を得て実施した(通知番号925号2018年5月1日).自由意思による参加者の同意を得て,個人情報保護等を配慮した.結果:研究に同意した,A病院4部署の看護管理者9名が参加した.倫理カンファレンスは【参加者・人数を選択した計画】【開催時間を考慮した計画】により開催され,次第に【多職種倫理カンファレンスの計画】【スタッフナースの意向によるタイムリーな開催】となっていた.本研究に参加した看護管理者は,スタッフナースの【倫理的感受性の向上】【患者・家族の見方が変化】【倫理カンファレンス定着化に向けた変化】を感じ,この過程を通して<看護の方向性を作る立役者><倫理カンファレンス継続の環境作り>の役割を認識していた.さらに【倫理カンファレンスの事前準備】【倫理問題を捉える助言】をするなど,倫理カンファレンスの開催を繰り返すことによって【倫理カンファレンス開催への自信】を得ていた.結論:看護管理者による倫理カンファレンスの開催は,看護師の倫理的感受性及び倫理的看護実践を向上させ,倫理カンファレンスの継続的な開催につながることが示唆された</p>

収録刊行物

  • Tenri Medical Bulletin

    Tenri Medical Bulletin 24 (1), 15-26, 2021-12-25

    公益財団法人 天理よろづ相談所 医学研究所

参考文献 (3)*注記

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