メタリック尿管ステントが抜去不可能であった1例

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抄録

<p> 76歳男性, 直腸癌, 横行結腸癌に対し低位前方切除術, 横行結腸切除術, 上行結腸ストマ造設術後. 右内腸骨リンパ節転移による右尿管狭窄に対し, 腎瘻造設の同意が得られず右メタリック尿管ステント留置を行った. 留置3カ月後, ステント不全のためメタリック尿管ステント抜去後に腎瘻造設を予定したが, 異物鉗子で金属尿管ステント末端を把持牽引時にコイル形状がほどけ伸展し, 抜去不可能であった. その後腎不全が進行し入院. 血液透析を導入した後に開腹右腎摘除術を施行し, 術中に2本の尿管ステントを摘出腎ごと摘除した. 摘出標本では腎盂側末端が腎盂粘膜内に埋没固着している状態であった. 我々の調べうる限りメタリック尿管ステントが抜去困難となった症例報告はないためここに報告する.</p>

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