不動性骨萎縮による機械的骨強度

  • 小関 弘展
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健科学分野 長崎大学医学部保健学科理学療法学専攻
  • 本田 祐一郎
    長崎大学医学部保健学科理学療法学専攻 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科運動障害リハビリテーション学分野
  • 砂川 伸也
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健科学分野
  • 松村 海
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健科学分野
  • 坂本 淳哉
    長崎大学医学部保健学科理学療法学専攻 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科運動障害リハビリテーション学分野
  • 沖田 実
    長崎大学医学部保健学科理学療法学専攻 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科運動障害リハビリテーション学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Mechanical Bone Strength in Immobilized Osteopenia:An <i>In Vivo</i> Study
  • フドウセイ ホネ イシュク ニ ヨル キカイテキ ホネ キョウド

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抄録

<p>目的:不動性骨萎縮ラットモデルを用いて,外固定期間と大腿骨骨幹部および骨幹端部の力学的強度との関連性を評価した.</p><p>方法:8週齢のSPF Wistar系雄性ラット(64匹64肢)の両側後肢を膝関節伸展位で1,4,8,12週間ギプス固定し,摂食と荷重は許容した.各固定期間終了後,摘出した右大腿骨を精密万能試験機に設置し,3点支持曲げ強度試験による骨幹部での最大曲げ応力と最終破断応力,圧縮試験による大腿骨遠位骨幹端部の最大圧潰荷重値を計測した.コントロール群と不動群の2群間で統計学的に比較した.</p><p>結果:3点支持曲げ強度試験の最大曲げ応力と最終破断応力は,固定期間4週以降で不動群が有意に低い値を示した.最大圧潰荷重値は,1~12週のすべての固定期間において不動群が有意に低下した.</p><p>考察:関節の不動化により骨幹端部は1週後,骨幹部は4週後から骨萎縮により機械的強度が脆弱化する傾向を認めた.</p>

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参考文献 (14)*注記

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